あるひまじんの日記

今日も世はこともなし。

映画 in 穴 -HOLES-

穴/HOLES [DVD]穴/HOLES [DVD]
(2004/04/23)
シガニー・ウィーバージョン・ボイト

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小説版は読んでいたのですがよもや映画化していたとは。w

深夜映画で字幕オンリーでしたがこれは名作に間違いない。

主人公は苗字も名前もつづりを逆さにするだけでまったく同じ名前のスタンリー・イェルナッツ四世(シャイア・ラブーフ

ある日先祖代々続く呪いのせいかどうか、スタンリーは空から降ってきたスポーツシューズのおかげで濡れ衣を帰させられグリーン・レイクという名前だけは美しい砂漠にある少年更正施設に入れられてしまいます。そこで出会ったのは同じく様々な罪で収容されている「わきの下」「磁石」などというあだ名で呼び合う少年たち、そして施設を牛耳る女所長ルイーズ・ウォーカー(シガーニー・ウィーバーを筆頭とするひと癖ありそうな大人たち。

スタンリーは彼らの中に入り込み、来る日も来る日も「性格更正のため」として砂漠に穴を掘り続ける作業をするハメになります。過酷な生活の中でスタンリーは「ゼロ」と呼ばれている無口で小柄な少年、ヘクター・ゼローニ(クリオ・トマス)と知り合いになりますが……。


全体的には喜劇風味なのですがところどころにある泣き話や感動話がそれだけでは終わらせないと立ちはだかり、一気にラストまで見てしまうという典型的ながらも稀に見る名作のひとつ。

無実の罪で捕まった挙句に水もろくにもらえず理由も分からないまま単に砂漠に穴を掘らされる、という理不尽なスタンリー青年の立場に同情する暇もなく展開するのはスタンリー青年のひいひいひいおじいさんの物語と昔のグリーン・レイクの物語。

占い師ゼローニの約束を守らなかったスタンリー・イェルナッツ一世の受けた呪いは子々孫々にまで伝わって四世であるスタンリー青年を苦しめ、一方で緑豊かだったグリーン・レイクが砂漠に変貌するのと同時にすべての資産を失ってやはり苦しんできたウォーカーの子孫の女所長、この二人のまさに時代を超えた運命的な出会いと戦いが面白い。

そしてこれまた偶然に出会ったゼローニ少年とスタンリーの二人が世代を超えて約束を果たした瞬間に不幸だらけだったイェルナッツ家のすべての物事が幸運に輝きだす……という展開もベターながら思わず笑みがこぼれてしまいました。

ラストの「残りの穴は、それぞれの空想で埋めてくれ」というナレーションでは笑っちゃいました。

小説版を読んだのは小学生の頃だったのでとても理解できたものではなかったのですが、何十年ぶりかに映画を見て、バラバラな出来事が最終的に見事に一本になってくるという楽しみは当時も少なからず読んでいて感じていた事実。

改めてまた読み直したいなあ。