あるひまじんの日記

今日も世はこともなし。

映画 in Dr.パルナサスの鏡

最近トルネのアンテナレベルが異様にダウンしていてtvkテレビ神奈川)が受信不可能になってしまい、「氷菓」と「ココロコネクト」が見れなくなってしまった。。他の部屋のテレビも同じような感じなのでアンテナ自体に問題がありそうですが、私のトルネはtvkだけが映らないので仕方なく諦めることにしました。共同アンテナだとこういう問題がめんどくさい。

さて、それはともかく久し振りな映画感想。

Dr.パルナサスの鏡 [DVD]Dr.パルナサスの鏡 [DVD]
(2010/07/02)
ヒース・レジャーコリン・ファレル

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見終わった後も不思議な気分から抜け出せない映画でした。

ちょっと万人受けはしないタイプですね。

旅芸人一座の座長、年齢1000歳以上といわれるパルナサス博士(クリストファー・プラマー

人の心の中の欲望を具現化する“イマジナリウム”と呼ばれる鏡の出し物は、「人の心の欲望を、具現化して見せる」というものだった。

この、偉大な力を持つ博士は数世紀前に悪魔であるMr.ニック(トム・ウェイツとの賭けにより、若さと不死の命を手に入れた。その代わり、自分の娘を16歳の誕生日に悪魔に引き渡す約束をさせられ、その期日が迫り、苦悩していたのだった。

パーシー(ヴァーン・J・トロイヤー)ら古くからの仲間とともに興行を続けながら、何とか悪魔との賭けに勝利する手立てを画策するなか、娘のヴァレンティナ(リリー・コールが、橋の上から吊るされた若者トニー(ヒース・レジャーを死から救う。

助けられたトニーは商才を発揮して見世物を繁盛させ、博士の助けとなるが、悪魔との賭けのタイムリミットは目前に迫っていた…。

Dr.パルナサスの鏡ファンサイトより)


パルナサス博士が持つ「鏡」が物語のキーワード。

博士と娘ヴァレンティナ、小人の相棒パーシー、拾われた青年アントン(アンドリュー・ガーフィールド)が旅芸人一座のようにして今にも崩れそうな馬車舞台の上で鏡のことを人々に触れ回ります。とはいえパルナサス博士は日銭のためにこのような劇をしているのではなく、実は「鏡」には人々を目覚めさせる不思議な力が備わっていて。

一見ハリボテで作られているだけのような「鏡」の中に入ると、その人は自分の理想を現実の物として目の前にする事になります。それは不老不死だったり永遠の美しさだったり巨万の富だったりとまちまちですが、途中で悪魔の誘惑に呑まれてしまうと二度と鏡の世界から戻って来られなくなってしまうという危険付き。パルナサス博士は人々が誘惑に打ち勝って欲しいために選択の試練を与える存在だった、というストーリー。

夢の中というのがまた凝った作りになっていてあの手この手で堕落の道に誘惑する悪魔の手が伸びてきます。突然場面が切り替わったり空間だと思っていた場所が扉だったりとまったくもって夢の世界そのものが形成されているのがすごく面白い。どこか不条理で因果律の崩壊したような不気味な世界観は妙に惹かれるものを感じます。ゲームで例えるならLSDが似ているかな。もしくはプラネットライカクーロンズゲートとか。

ラストシーンは個人的にはくすっと来てしまいましたが、あれもなんだか夢の続きみたいで不思議な陶酔感は見終わった後も抜け切れませんでした。

ところでこの作品、トニーを演じるヒース・レジャーが製作中に急逝してしまったというわけで完成が危ぶまれた時期があったそうです。そのためかヒース・レジャーファンの方々には遺作として愛された作品でもあったそうですね。途中で終わらせずしっかり完成させてくれて嬉しいところです。