あるひまじんの日記

今日も世はこともなし。

今までで一番「これ人が死ぬアニメだったのかよ」と思ったやつ

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けものフレンズまどかマギカも同意なのですが、こういう話が出たら私はこう言わざるを得ない、「東京マグニチュード8.0」。

2009年のノイタミナ枠での放送だったんですね。ずいぶん昔になったもんだ。

東京マグニチュード8.0

 

ネタバレなしのあらすじとしては、女子中学生の小野沢未来(みらい)とその弟の小学生、小野沢悠貴(ゆうき)のふたりを主人公とし、大地震が起きて壊滅状態になった東京を舞台にあれこれの惨状を目の当たりにしつつ、家に帰るというストーリーです。

 

もしも東京にマグニチュード8.0直下型地震が来たら、という想定が根底にあるオリジナルアニメなのですが、これがまた実にリアルかつ精巧にシミュレーションされて描かれているのが特徴です。

 

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※参考画像です

 

単なる娯楽アニメではなく近々起こり得る東京大震災への予備知識としての見方をしてもじゅうぶんに説得力がある構成になっています。

 

地震を扱っているんだから人が死ぬのは当たり前じゃない?」と思われるかもしれませんが、そこはまたニュアンスが違うというか……これ以上はネタバレになるので話せませんが、主要な登場人物が死ぬというのがここまで辛かったのは初めてでした。

 

ネタバレ記事は過去記事のこちら。

アニメ in東京マグニチュード8.0 見なきゃ良かった… - あるひまじんの日記

 

このアニメにえらく感動した私はフィルムコミックと文庫小説とを買ったのですが、このフィルムコミックのあとがきに実際に東京(首都圏)に大地震が起きた場合のシミュレーションレポートのようなものが僅かながら掲載されていて唸って見ていました。

 

アニメのなかでも特に象徴的に出てくる東京タワーの倒壊シーン。

 

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タワーが根元からポッキリと横倒しになってしまうというちょっと考えにくい倒壊をしていてここだけ見てしまうと「しょせんアニメ」とされてしまいがちですが、実は本当に現実に起こり得る事態なのですね。

 

それには実際の東京の地盤や地下水の流れ等、密接に関わり合ったものを調査してみると巨大建造物ですらいともカンタンに倒れて沈んでしまいかねない地形なのだそうです。詳しくはフィルムコミックや地震サイトなどの考察をぜひ。

 

首都直下M7.3巨大地震あなたと家族が生き残る、たった「五つのルール」「死者2万3000人」の政府シミュレーションは甘すぎる(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)

 

フィルムコミック 東京マグニチュード8.0 (単行本)

フィルムコミック 東京マグニチュード8.0 (単行本)

 

 

唯一の希望というか、そもそもこのアニメをヒューマンアニメとして見た場合、近しい人が死んで絶望するけどそこから歩き出す、という成長を描いているという意味ではバッドエンドを漂わせてはいないので評価できるのですが……

個人的には二度見ることはないかな、というアニメです(駄作という意味ではなく)。文庫小説では一人称視点のおかげでまだ読めます。w

 

 

さて、人が死ぬとは思わなかったアニメが「東京マグニチュード8.0」ならゲームで言えば「シャドウハーツ」でしかないでしょう。w

 

シャドウハーツ

シャドウハーツ

 

 

古いゲームで知ってる人もあんまり居なさそうなので、今回はネタバレでいきましょう。w

 

 

RPGです。1900年代初頭の中国及び欧州を舞台として、ある特殊な力を持つウル(ウルムナフ・ボルテ・ヒュウガ)という青年を主人公に歴史の裏で暗躍する悪魔、そして自身の運命と戦うストーリーです。

 

非常に歴史的風景が精密に描かれており、史実通りではないまでもロジャー・ベーコン1214年 - 1294年)や男装の麗人兵士の川島芳子1907年 - 1948年)などがアレンジされたキャラクターとして出てきたり、登場する場所や村町なども実際に存在する地名が使われています。

 

ストーリーで特に面白いのは神や悪魔、天使というものを徹底してリアルに扱っている部分。

 

 

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神話や昔話、文化や国の違いにかかわらず様々な神や悪魔がほとんどゲーム的にデフォルメされずに畏怖または畏敬の存在として登場します。

ザコモンスターなどは見た目がグロテスクなものも多く、しかも図鑑として記録されていつでも閲覧できるという謎のマニア要素もあり、スタッフの素敵な趣味が伺えます。w

 

史実を扱っているからか、ムービーがやっぱりちょっとグロいからか、ザコモンスターのせいなのかは不明ですが暴力描写タグがつけられてるのも特徴ですね。

 

さて死人です。

このゲームも暴力描写タグもそうですが、ダークな世界観なので人は当然のように死にます。物語の半ばに大陸で大災厄があったりもしますのでモブキャラもがんがん死んでます。……なので、死者が出るわけない、と思っていたわけではないのです。

 

問題はその死者が超重要人物なのにエンディングのムービーで死んだのが判明するという部分で、しかも演出がヤバいのです……。

 

ムービー最初に電車で笑って主人公の隣に座ったその人が眠りこけて、主人公はその人に枕代わりの肩を貸して、そこからスタッフロールが入りますが風景は変わらずふたりが寄り添っているままなんです。普通に寝ているだけに見える。

しかし、スタッフロールが終わった途端に主人公がひとりで泣き出します。実はすでに隣にいるその人は息絶えてしまっているのですね。

 

プレイヤー視点ではまったく変化がわからないので、なんで泣いてるんだ?となっていると、主人公が動くのにつられてカクン、と人形みたいに力を失ったその人の姿が映って、そこでようやく理解してうわあ、となるという演出。

いまのところ泣きエンドでこのエンディングに勝るのは風のクロノアのエンディングくらいだと思ってます。マジで。

 

youtu.be

 

実はゲームの途中でもこの人が死ぬというのはイベントで示唆されているんです。が、そのあとにまったくその話が出てこないことや、ラスボスを倒したあとの浮かれポンチのせいもあってまるっきり忘れている人が大多数。

 

さらにさらに言うと、このイベントをうまくやればこの人は死なないで最後まで主人公と笑い合っているというグッドエンディングになる……のですが、続編となるシャドウハーツ2では死んだという事にされており、その世界軸でシリーズストーリーが続いています。

 

ここでこの人が死ぬというのはシリーズで言っても正当なストーリーとなっているわけですね。確かに、悲しいけれど死んだというバッドエンドのほうが納得ができてしまうという不思議な気持ち。

 

 

創作をする時は私もできるだけハッピーエンド至上主義でやってますが、バッドエンドというのもただ悲しいだけではなくていろいろ心に突き刺さりながらも残された人々が先に進む糧にするまでを描写してあれば、アリなのかもしれないと思ってます。